2014/06/23

うまのあしがでてきた。

先日、知人がとある集まりに参加したところ、その場所で出た食事が原因としか思えない食あたりになってしまったそうだ。(同席された他のゲストも同様の症状になっているため。)

それで、その食あたりに関し、店からは謝罪ともつかないようなメールがあっただけとの事。
知人が行く前に話していた限りでは、食事を作るのは結構な経歴がある方のようでしたが、馬脚を現してしまったなという感じを受けました。
(本当に経歴はご立派で、以前活躍されていたお店も超有名店。)

仕事でもそうですが、うまくいっている時は分からないことがあります。
何か問題があった時にそのものの本質が分かることがあります。

まぁ独立したばかりですし、店が変な噂で潰れる可能性を考えれば、なぁなぁの対応で済ませたいのかもしれません。
でも、食事を出してお金を貰っている人間が、自分のところが原因で食あたりを出しておいて、返金を申し出ない、電話等で直接謝罪しないとなると、どんなに経歴がご立派でも前のお店でどういう教育を受けていたのかなと思わざるを得ません。

とあるソムリエには、客がまずいと言ったら金をとらない矜持がありました。
とあるソムリエには、ワイン会で客が分からないレベルのブショネがあった場合でも正直に話し、返金をする誇りがありました。
とある鮨屋には、私に絡んできた酔っ払いが私より上客でもたしなめて、私に謝罪させる勇気がありました。

人生も仕事も、本人は分からないだけで砂上の楼閣のようなものです。(私も命に関わる病気をしなかったら、実感を持って、これを意識できなかったでしょう。)
少し大げさですが、崩れた時にこそ、自分のこれまでの人生が浮き彫りになるのかもしれません。

(20:30追記 知人から続報があり、お店の方が直接謝罪に来られたとの事。信用を無くすところを土俵際で踏み止まったようですね。)

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